What's 代用泥
最近の純金高騰にともないリクエストの多い代用泥。今回は至善堂自慢の泥(金粉)についての特集記事です。
「代用泥」とは
代用泥とは金・白金・銀の代わりとなる粉(泥)のことを言います。
絵画・工芸用の純金泥と同じく絵画・蒔絵などに使用いただけます。
主に真鍮やアルミ・銀の加工品を使用しており各金属の質感で描けるほか、純金や白金に比べ、とても手に入れやすい価格帯のため最近改めて注目されています。
純金の代用としては3種類あります。
色味の区分としては本金紛泥は赤金、準金泥は青金、そして一般的な純金のイメージに一番近い輝きは新金泥となり、純金泥3号に近い発色をしています。
すべての代用泥は彩色や蒔絵に使用いただけますが、その中で新金泥が蒔絵に一番適しています。と言いますのも新金泥は昔からあった商品ではなく、お仏壇職人さんからの要望で開発した粉だからです。
新金泥消粉色 | 本金紛泥 | 準金泥 |
近年、手軽な金継ぎキットにも代用泥(真鍮)がセットになったものが販売されていますが、食器として日常使いする場合には、あまりお勧めしておりません。観賞用に限って考えますとカラーバリエーションが豊富なため器にあわせたお好みの色を選べるのも代用泥ならではです。例:薫銀泥
耐変色性の代用泥
真鍮に含まれる銅や亜鉛、銀は金属そのものの経年変化があるため、そのままでは褪色します。
これに対して特殊な加工を施し変色を起こしにくくした「耐変色性の代用泥」もご用意があります。
耐変色性 銅泥 | 耐変色性 準金泥 | 耐変色性 銀泥 |
変色のテスト結果はこちら(硫黄成分を塗布後一定時間経過)
耐変色性は100%変色しない、というわけではありませんが、少なからず変色を遅らせることができます。
代用泥の真鍮や銀が持つ独自の光沢や色合いで使い分けるのも良いですし、純金や白金の代用としてぜひお試しください。
2024.01.31