【手ほどきビデオ】金色塗料セーリングゴールド
金色表現は難しい?
ホームセンターや画材店に並ぶ「金色の塗料」の金色はどうやって調色されているかご存知ですか?
ほとんどがアルミやパール粉末に黄色く着色をしたものです。
低価格で量産が可能、耐候性や耐久性があり、扱いやすく、色も鮮やかでパッと目を引きます。
こうした物を「(本金の)代用色」と呼んでいます。代用塗料は手に取りやすいですが、純金のような重厚で奥行きのある発色はしません。
目立つ看板やオブジェのような物は良いのですが、純金の加工物と並ぶ伝統工芸の分野ではどうしても差が生まれてしまいます。
生活に身近ではなくなった純金
純金箔粉の扱いは伝統工芸の職人の世界。手先の器用さだけではなく、扱うには熟練の職人に師事して技術を日々磨いていく必要があります。価格も高価で、特に宗教工芸の中ではどんどん新しい代用加工品が生まれていくので、平成初期〜中期の不況の中、徐々に高級品として購買者から距離を置かれるようになりました。
本物の金色にこだわって生まれたセーリングゴールド
とは言え、今まで純金を扱ってきた目利きの職人さんは、代用品であっても純金に近い輝きを求められます。そんな中で純金泥を模した本金紛泥や準金泥などはベストセラーとなっています。
至善堂の「セーリングゴールド」シリーズは宗教工芸の工房に出入しているうちに、そんな現場の職人さんの声を聞いて生まれた塗料です。
扱い方に少し特徴がありますが、何年何十年も修行して養われる純金箔粉の扱いよりはぐっと簡単。
コツをつかめば刷毛ひとつで簡単な金色加工を体験していただけます。
<使用材料>
- セーリングゴールド純金箔24K色
- ナイロン製刷毛
<塗装素材>
石材/金属 /ガラス /プラスチック/紙 /布/木材