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住宅の襖や掛け軸・書道の用紙に金箔や銀箔で砂を蒔いたように、または真四角の小さな箔模様や糸のように切った箔が装飾されているのをご覧になったことがありますか?

これはそれぞれ「砂子(すなご)」「切箔」「野毛」という伝統的な箔の技法です。
それらがよく使われているのは料紙と呼ばれる装飾された紙で、手紙や掛け軸、扇子などに使用されています。日本で育ってきた人にとって身近な金銀装飾なのではないでしょうか。

砂子

砂子とは撒かれた箔が砂のように見えることからそう呼ばれています。

古くは「平家納経」などの経文や「源氏物語絵巻」などの絵巻物にも見られる伝統的な技法ですが、実は技術や鍛錬がいる平面の金箔押しとは違い、比較的簡単かつ綺麗に仕上げることができます。

クラシックな技法を学びたい方には勿論、初めて箔に触れるという方にも挑戦していただきやすい装飾技法です。

切箔

金銀箔を正方形に切ったものを切箔と言います。なぜ四角に切るのかは平安時代に流行した陰陽思想(陽は円、陰は方形)に関連していると言われています。

箔から竹刀を用いて切り出して作るのですが技術を要しますので、予め規格サイズに切り揃えたものをご用意しています。

野毛

とても繊細な装飾方法で細長く切ったものを野毛(もしくは截金-きりかね)と言います。有名なもので平安時代末期の「元永本古今和歌集」などに使われています。こちらも予め切ったものの用意がございます。

この砂子、切箔、野毛を使った装飾が、具体的にどのようなステップで出来上がるのか、ご紹介致します

 

【今回使用した材料・道具】

参考:「趣味の金銀箔 料紙・色紙づくり」飯島秀夫(マール社)/「かな料紙の作り方」村上翠亭・福田行雄(二玄社)