正方形じゃない丸い金箔、「円箔-まるはく-」できました
円箔の魅力
「ただカットしただけ?それなら接着剤を丸型に塗って箔押しすれば丸の形に貼れるじゃないか?」と思われるかもしれません。この円箔(まるはく)、箔押しする前に丸型であるからこそ魅力を発揮できるんです。
工芸や絵画に使われるもの、特に紙など平面にまっすぐに貼られるものは、真四角にカットされたものを使います。箔を並べて正方形の格子状に貼っていく「平押し」は金銀の屏風や日本画などで使われ、和をイメージさせる規則正しいテクスチャーとして定着しています。
この格子状の継ぎ目が出る「平押し」は美しいのですが、どんな時も正方形のグリッドが入ります。
丸い箔があれば、丸いグリッドを出せるのでは?という発想から円箔は生まれました。
そして円箔は箔押しに縦横という概念がなくなり、ななめに、自由自在にかさねて動きをだすことができるのです!弧を描いた重なり部分がとても新鮮です。
もちろん、紙に並べて貼るだけではなくこの新しい箔の使い方はアイデア次第です。皆様の創造力で新しい箔表現をお楽しみください。